むし歯は痛みが出てからでは遅い!?
「むし歯=痛いもの」というイメージを持っている人は多いことでしょう。
でも、むし歯には痛くないケースが結構あるのをご存知ですか?
痛いところやしみるところがないからむし歯がない、と思っていると、取り返しがつかないことになってしまうこともあるので注意が必要です。
むし歯が必ずしも自覚症状を出さない理由
神経に近づかないと痛みを出さない
むし歯というのは歯の表面から始まり、だんだんと歯の中心部に向かって歯の神経に近づいていきますが、むし歯は神経に近づくにつれて痛みを感じるようになっていきます。つまり「痛い」という症状を感じる時にはすでに神経のそばまでむし歯が迫っているということであり、それ以外のむし歯の状態ではほとんどが痛まないのです。
大人のむし歯は特に痛みを感じにくい
子供の歯や若年者の歯は、神経の入っている空洞が大きいため、歯の表面から近い位置に神経がきています。一方、大人の場合は歳を重ねるにつれ、神経の入っている空洞が狭くなって、歯の厚みが増していきます。そのため、むし歯が同じ深さだとしても、大人のむし歯は痛みを感じにくいのです。
神経のない歯は虫歯の痛みを感じない
むし歯が神経に達すると、神経を取りのぞく治療を行い、その後はつめ物やかぶせ物をします。つめ物やかぶせ物と歯の境目からむし歯が再発することを、二次カリエスと呼んでいますが、神経を取り除いた歯は、二次カリエスができても痛みを感じることがありません。そのため、気づかないままむし歯が奥まで進んで歯が破壊され、抜歯しなければならなくなることもあります
むし歯は自覚症状がないうちに治すことが大切です。定期検診を受け、早期発見を心がけましょう。